松島町手樽(てたる)地区

こちらの掲載内容は、2014年初夏の時点のものとなります。

眼鏡崎と重機遊覧船乗り場のある松島海岸地区と同様、約1mの津波に襲われましたが、幸い人的被害はありませんでした。なにもなかったような風景ですが、半島の先「眼鏡崎」(岬に洞窟のような穴があいてます)の沖には作業中の重機が見えます。

手樽地区沿岸部この地区には40程の世帯が暮らしており、うち10戸ほどが牡蠣養殖を行っておりました。震災後には、そのうちの数件が漁業継続を断念したようです。
農家の営みに同じく、すべての仕事を家内だけでまかなう形態であるため、以前からの課題であった後継者不足と高齢化の問題に、震災は大きな追い討ちとなりました。
震災を受け、宮城県では全国で初めての試みとなる「水産特区」構想を打ち出しました。
守るべき浜の暮らしと、宮城県が世界に誇る水産業。被災地沿岸部には難題が山積です。