いろんなおいしいものの産地として、宮城県は知られています。
お米、牛タン、笹かまぼこ、近年はずんだなども知られるようになりました。さまざまな海産物も、松島の海苔や秋に旬を迎える牡蠣などをはじめに、ご来訪いただいた観光客のみなさまに味わっていただいています(パレス松洲でも、三陸の宿ならではの味覚をお楽しみいただいています)。
今回お伺いしたM Pantryは、これらに加えて、まだご存知ないかもしれない宮城の美味に出会っていただける、宮城の「食のセレクトショップ」です。
松島のシンボル、五大堂。
松島公園第一駐車場からの眺めです。
秋空の下で、松の木の合い間から屋根と赤いすかし橋が覗いています。おだやかな水面に島影が映えていました。
この近辺には、お食事処がお店を連ねています。
パレス松洲をご利用のお客さまは、観光の際には送迎いたしますので、お申し付けください。
ここから東に向かって、松島センチュリーホテルさんの前をそのまま進むと、長くてやっぱり赤い橋が見えてきます。
こちらの橋は松島海岸と福浦島をつなぐ福浦橋です(「出会い橋」と呼ばれることもあります。詳細はこちらでは書きませんので、興味のある向きはお調べください)。向こうに見えるのが福浦島です。
今日のところは渡らずに、国道45号線方面に戻ります。
古くからのお食事処が並ぶなかに、国道に面したちいさなお店の間口が見えます。
ちょっと目につきづらい場所ですが、あざやかなターコイズブルーののれんと日よけ幕を目印に、見つけていただくことができると思います。
こちらが、今回お話をお伺いしたM Pantry(エム パントリー)です。
けっして広くはない店内ですが、さまざまな商品がぎっしりと並べられています。オーナーの鈴木幸太郎さんに、お話を伺いました。
鈴木さんはもともと松島町のご出身。松島を出てほかの土地でお仕事をしていましたが、東日本大震災後に松島に戻って、2014年の2月にこのお店を開店しました。
ほかの地域に移ってみて、牡蠣などの松島の食材のおいしさに、あらためて気づいたそうです。
こちらがその松島産の牡蠣を材料にしたオリジナルのお煎餅、「カキとコメと」。県産ひとめぼれの米粉を使って、店内で焼き上げます。調味料の使用は最低限だそうですが、牡蠣の味わいが濃厚です。
シーズンごとのフレーバーも準備されていて、この日はバジルを使ったもの、ミョウガをつかったものが並んでいました。
ご来店の方は、焼き立てをその場でお召し上がりいただけるとのこと(プレーンのみ)。
店舗奥の冷蔵ディスプレイには、お酒やおつまみが並べられています。松島ビールのほか、日本酒はワイングラスでおいしい日本酒アワード2015で最高金賞を受賞した特別純米酒「水鳥記」や全国新酒鑑評会 金賞
(なお、客室でお召し上がりになる場合には、パレス松洲では持ち込み料等をいただいておりません。冷蔵庫もご利用いただけますので、冷やしてお召し上がりくださいませ)
入り口近くの冷蔵ディスプレイです。
左側に収められた石巻・三養水産の「牡蠣くん製オイル漬け」は、ワインが欲しくなる味わいでした(店内でさまざまな商品を試食させてもらえます。また、商品の詳細な説明もしてもらえます)。
バゲットやパスタとの相性も抜群とのこと。
こうした商品は、すべて鈴木さんご夫妻がご自身で「おいしい」と思ったものを、生産者から直接仕入れています。
こちらに並んでいるのは石巻のロースター、珈琲工房いしかわによるコーヒー。ワンドリップからギフトにも使えるセットまで、さまざまなパッケージで販売されています。
4種類のブレンドのうち、「松島」ブレンドはM Pantryによる依頼で生まれた、本店とこちらでしか入手できない商品とのことです。モカ・マタリを使用した、香り高いコーヒーです。
(今回、試食と試飲ばかりしています)
お店の商品をアソートした「セレクトセット」も準備されています。おみやげにうってつけですね。
もちろん準備されているセットだけではなくて、お店に並んでいる商品をご自分で選んでセットをつくることも可能です。鈴木さんご夫妻に、相談に乗ってもらえます。
発送も取り扱っているとのことでした。
ちなみに、店内のインテリアは東日本大震災時の津波で被災した木材で作成したものだそうです。
休日には、お店の前にこんなふうに気軽に立ち寄れるワゴンが出ています。
2017年夏に開催されたReborn-Art Festival 2017において、鈴木さんはRAF Matsushimaの実行委員長として活躍されました(パレス松洲も会場のひとつとなりました)。
店名の“M”は、「宮城」「松島」の“M”。お店のイメージカラーのブルーは、松島の海と宮城の山々にちなむもの。どちらも鈴木さんの郷土への想いが投影されています。
観光の合い間にお立ち寄りいただければ、「まだ見ぬ宮城の美味」を新しく見つけていただけるのではないでしょうか。
ご連絡先
宮城には、おいしいものがいっぱいあるんだ。
新しい味覚を探してみて!