松島のスイーツ(2)松島こうれん 紅蓮屋

今回お伺いしたのは、松島でも極めつきの老舗。
鎌倉時代末期からの由緒を持ち、700年近い歴史をここ松島で刻んでいるお店です。


瑞巌寺や円通院、天麟院など、古刹の並ぶ一帯は寺町と呼ばれます。石畳の細い道が続く、松島でも独特の風情があるエリアです。
松島海岸駅から国道45号線をたどって、道が右に折れるあたりから左に入り、円通院まで続く道が、寺町小路です。

以前お伺いした松田屋さんから歩いて4分弱。寺町小路の石畳をすこし入った横道にあるのが、紅蓮屋 心月庵です。

寺町小路入り口

紅蓮屋 心月庵 外観

紅蓮屋さんで製造・販売している焼き菓子「松島こうれん」は、その製法が鎌倉時代末期より一子相伝で受け継がれているもの。現在の店主で、23代目になると伝えられています。

このお菓子の背景には、鎌倉時代に実在したひとりの女性の伝説があります。その名がたにと伝わっているこの女性は、松島の小太郎という男に嫁ぐために、故郷の象潟(現秋田県にかほ市)より松島まで旅をしました。

紅蓮屋 心月庵

ところが谷が松島に到着したときには、小太郎は病によってすでにこの世を去っていました。
谷は象潟には戻らずに小太郎の両親の世話をし、両親の死後は得度して、こうれんの名で松島で生涯を送りました。

結んだ庵の観音さまに供えられたお米を使って、紅蓮尼が作ったお菓子が「松島こうれん」の由来です。詳細は紅蓮屋のサイトをご覧ください。
こちらの写真は店内の様子です。

松島こうれん

こうれんは、宮城県産ササニシキの米粉と上白糖・伯方の塩のみを使用して、職人さんの手作りでつくられた、薄焼きの四角いおせんべいです。

ちょっと類を見ない繊細で軽い歯触りで、かじると優しい甘みとともにあっという間に口の中で溶けてしまいます。常務取締役の星譲さんのお話だと、この口どけのよさに秘伝があるようです。
この世で夫と添えなかった紅蓮尼をしのび、かならず2枚ひと組でパッケージされています。

ベーシックなこうれんだけではなく、現在は計5種類のバリエーションが提供されています。
どれも、原材料は米粉と砂糖と塩のみ、という基本は変わりません。

砂糖に和三盆を使ったもの、沖縄の黒糖を使ったもの。糖分の摂取に制限がある方にも安心な還元麦芽糖を使ったもの、ぜいたくに塩竈の藻塩を使ったもの――シンプルな原材料の組み合わせが素材の持ち味を際立たせ、味わいの違いが楽しめます。

松島こうれん バリエーション

パレス松洲おみやげ処「かもめ屋」こうれん販売コーナー

無添加ですが焼き菓子なので、夏場でも30日はおいしく召し上がれます。
軽くて持ち運びがしやすいので、おみやげやお遣いものにもうってつけ。

パレス松洲のおみやげ処「かもめ屋」でも、こうれんをご購入いただけます。
写真は、かもめ屋のこうれん販売コーナーです。

比翼塚

紅蓮屋から円通院まで、寺町小路経由で2分ほど。
円通院の向かいには、観世音菩薩がおさめられた三聖堂、そして紅蓮尼を供養する比翼塚があります。

紅蓮尼の夫となるはずだった小太郎が植え、愛したといわれる梅の木の子孫が、比翼塚に「軒端の梅」として植えられています。
例年おおむね3月の末ごろから4月のはじめにかけて、軒端の梅は紅白の花を咲かせます。

紅蓮尼と小太郎の比翼塚

軒端の梅

写真は取材よりすこし後になる3月下旬、この記事の公開日の比翼塚です。お天気のよい休日で、観光客の方がおおぜいいらっしゃいました。
軒端の梅は、五分咲きといったところでしょうか。

近いうちに松島にお越しになる、というみなさまには、美しく咲き誇る梅をご覧いただけそうです(パレス松洲より近隣まで送迎いたします。ご遠慮なくお申し付けください)。

さくさく何枚でもたべられちゃうよ。
気をつけないと、あっというまになくなっちゃう!

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