今回お伺いしたのは、松島でも極めつきの老舗。
鎌倉時代末期からの由緒を持ち、700年近い歴史をここ松島で刻んでいるお店です。
紅蓮屋さんで製造・販売している焼き菓子「松島こうれん」は、その製法が鎌倉時代末期より一子相伝で受け継がれているもの。現在の店主で、23代目になると伝えられています。
このお菓子の背景には、鎌倉時代に実在したひとりの女性の伝説があります。その名が谷と伝わっているこの女性は、松島の小太郎という男に嫁ぐために、故郷の象潟(現秋田県にかほ市)より松島まで旅をしました。
ところが谷が松島に到着したときには、小太郎は病によってすでにこの世を去っていました。
谷は象潟には戻らずに小太郎の両親の世話をし、両親の死後は得度して、紅蓮尼の名で松島で生涯を送りました。
結んだ庵の観音さまに供えられたお米を使って、紅蓮尼が作ったお菓子が「松島こうれん」の由来です。詳細は紅蓮屋のサイトをご覧ください。
こちらの写真は店内の様子です。
こうれんは、宮城県産ササニシキの米粉と上白糖・伯方の塩のみを使用して、職人さんの手作りでつくられた、薄焼きの四角いおせんべいです。
ちょっと類を見ない繊細で軽い歯触りで、かじると優しい甘みとともにあっという間に口の中で溶けてしまいます。常務取締役の星譲さんのお話だと、この口どけのよさに秘伝があるようです。
この世で夫と添えなかった紅蓮尼をしのび、かならず2枚ひと組でパッケージされています。
ベーシックなこうれんだけではなく、現在は計5種類のバリエーションが提供されています。
どれも、原材料は米粉と砂糖と塩のみ、という基本は変わりません。
砂糖に和三盆を使ったもの、沖縄の黒糖を使ったもの。糖分の摂取に制限がある方にも安心な還元麦芽糖を使ったもの、ぜいたくに塩竈の藻塩を使ったもの――シンプルな原材料の組み合わせが素材の持ち味を際立たせ、味わいの違いが楽しめます。
無添加ですが焼き菓子なので、夏場でも30日はおいしく召し上がれます。
軽くて持ち運びがしやすいので、おみやげやお遣いものにもうってつけ。
パレス松洲のおみやげ処「かもめ屋」でも、こうれんをご購入いただけます。
写真は、かもめ屋のこうれん販売コーナーです。
比翼塚
写真は取材よりすこし後になる3月下旬、この記事の公開日の比翼塚です。お天気のよい休日で、観光客の方がおおぜいいらっしゃいました。
軒端の梅は、五分咲きといったところでしょうか。
近いうちに松島にお越しになる、というみなさまには、美しく咲き誇る梅をご覧いただけそうです(パレス松洲より近隣まで送迎いたします。ご遠慮なくお申し付けください)。
さくさく何枚でもたべられちゃうよ。
気をつけないと、あっというまになくなっちゃう!








