今回お伺いしたのはさらにその奥、2023年のゴールデンウィーク前に開店したお店です。
ちょっと見つけづらいのですが、たこせんべいさんの看板の脇・美容院入口の左側をそのまま進むと黄色いのれんが下がっていて、信楽焼のたぬきがお出迎えしてくれます。
こちらが米粉を使ったワッフルのお店、和格子(わこうし)さんです。今回はパレス松洲でフロントを担当するEさんに、取材に同行してもらいました。
手前ののれんのところには、テイクアウト用の窓口があります。松島の街をそぞろ歩きしながら食べていただくこともできるのですが、イートインスペースもあります。
イートインスペースでも、たぬきくんが歓迎してくれます(表のたぬきは「たぬお」くん、こちらのたぬきは「たぬじ」くんという名前だそうです)。
取材日は暑い日でしたが、入り口はすずしげにディスプレイされていました。
イートインスペースはもともと和室だったお部屋を、土足で入室できるようにフローリングに改築しています。
手の込んだつくりの欄間や神棚のある「和」の空間に、洋風の床と調度品が独特の空気をかもしだしています。
「和格子」という独特な店名のうち、「和」はワッフルの素材の米粉とこの空間に、「格子」はワッフルの格子模様にちなんだものです。
イートインスペースに続く厨房が、こちらの田代 幸恵さんの仕事場になります。写真では見えませんが、奥にはおおきなワッフル焼き機がふたつ。
開店前にさまざまな材料でワッフルの試作を繰り返したなかで、まわりの方にもいちばん評判がよかったのが、米粉を素材にしたものだった、とのこと。通常のワッフルと違ってグルテンフリーで、小麦アレルギーの方も召し上がれます。
注文を受けるその都度、田代さんが焼き上げます。
こちらが和格子さんのメニュー。
取材日時点でオープンして2か月足らずですが、その間にも新しいメニューが増えているとのこと。
田代さんによると、県外の方にはずんだ白玉ワッフル、お子さまにはチョコバナナワッフルが人気、というお話でした。
夏メニューのアイスワッフル、週末限定のクロッフル(クロワッサン生地のワッフル、こちらは小麦粉です)などもラインアップされています。
先にも書いたとおりこの日は暑い日だったので、同行いただいたフロントのEさんはアイスベリーワッフルをオーダーしました。
バニラアイスとホイップクリームをはさんでブルーベリーソースをかけたワッフルに、フローズンベリーがトッピングされています。
きび砂糖や塩竈の藻塩など、使用する素材にもこだわったワッフルは甘すぎず、Eさんによるとふわふわの食感、とのことです。
ワッフルは片手で持てるサイズで、松島を散策しながらかじるのにぴったり。
食べ応えはあるのですがおなかに重すぎず、お食事のあとのデザートにもうってつけです。
こちらはドリンクとしてソーダが用意されています(取材時には3種類)。食後にEさんがオーダーしたのはレモネードソーダでした。
甘いものを食べたあとで、さっぱりした味わいがお気に召したようでした。
なお表の「丸焼きたこせんべい」のお店もお知り合いで、ご一緒に出店されているとのこと。
取材時にはなんと「赤ピーマン」のご店主も、ワッフルをテイクアウトしに来店されていました。
オープンされたばかりなので、これからさらに新開発のメニューが追加されます。
松島の食べ歩きの合間に、こちらでちょっと目先を変えていただくのも一興かと思います。
もっちり、ふわふわ、おいしいよ!