松島海岸中央広場から、松島大橋に向かって国道45号線沿いを進んで、徒歩10分弱。
ザ・ミュージアムMATSUSHIMAを右手に過ぎると、あざやかなブルーの店舗が目に入ります。
店主の高橋勇丞さんによると、この松島で抜きんでた存在になりたい、という思いを込めて、この店名を選んだとのこと。
髙橋さんご自身で焙煎から手掛けるコーヒーをはじめ、さまざまなお飲みものを楽しめるお店です。
入店すると、最初に壁一面の大きな水槽が目に入ります。
中では、コンテストクラスの見事なアロワナや、珍しいエイが泳いでいます。
特殊なバクテリアを活用することで、クリアな水質を保ち、お魚たちの健康を維持しているとのことでした。
取材中に来店されたお客さまは、エイを見つめながら水出しコーヒーを楽しんでいました。
高橋さんは山形のご出身ですが、コーヒーに目覚めたのはオーストラリアのメルボルンにお住いのころだったそうです。
メルボルンは地域に根差した独自のカフェ文化で知られる都市ですが、ここで多くのバリスタと知り合って、コーヒーの研究をスタートしたとのこと。
店の内装は、すべてご自身の手になるもの。
カウンターには飲みものをつくるための道具が並んでいます。なかには珍しいエスプレッソマシンも。
髙橋さんのこだわるコーヒーの「甘さ」を引き出すために、焙煎から抽出までを一貫して担います。
今回はエチオピアをいただきました。いちごを思わせるフレッシュな香りと、とがったところのないみずみずしい酸味の、おいしいコーヒーです。
オリジナルブレンドもあるのですが、「夕刻以降に飲むのに向いた味わい」とのことでした。まず最初に、「こんなコーヒーを飲みたい」ということを高橋さんにお伝えするのがよさそうです。
もう1杯、オーツミルクを使用したマサラチャイをいただきました。
チャイの茶葉はオーストラリアのPRANAのものを、輸入元から直接仕入れて使用しています。これに、メルボルンにも拠点を置くMINOR FIGURES社製のオーガニックのオーツミルクをあわせます。
スパイシーなチャイをやさしいコクのオーツミルクが包み込んで、マイルドでありつつも重厚な味わいです。
このほかにもレモネードやスムージーなどのソフトドリンクを提供していますが、こちらは「カフェ & バー」です。
営業時間は午後10時までで、ビールやウィスキーなどのアルコール類も用意されています。
東京・代官山のAnjinにバーテンダーとして勤務した経験のある高橋さんの手になるカクテルも、こちらでは楽しむことができます。
ジントニックやマティーニといったオーセンティックなカクテルのほかにも、カフェならではの「エスプレッソマティーニ」などが頼めます(通常はウォッカでつくるカクテルですが、こちらではホワイトラムを使用しているそうです)。
季節のくだものを使ったカクテルなどもオーダーできますので、コーヒー同様、こちらも高橋さんに相談してみてください。
パレス松洲からは徒歩で10分程度。観光地までの行き帰りや、ご夕食のあとすこしお酒を、というときなどにお寄りいただくと、いいのではないでしょうか。
火曜日・水曜日が基本的にお休みですので、ご留意を。
こだわりのつまったドリンクをお楽しみあれ!