松島には、コーヒーを楽しめるお店がいくつもあります。
パレス松洲のウェブサイトでも、10店舗を超えるお店を紹介しています。
どのお店もそれぞれのスタイルで、こだわったコーヒーを提供しています。
今回お伺いしたのは、令和になってオープンした新しいコーヒースタンド。提供するのは、コーヒーをめぐる最近の潮流にのっとった一杯です。
多くの方々にとって松島への玄関口となる、JR仙石線の松島海岸駅。
2019年9月より、整備工事がスタートしています。
現在の駅舎は1927年に竣工となったもので、すでに92年が経過しています。バリアフリー化を主眼に、よりきれいな駅舎で観光客のみなさまをお迎えするための工事です。
しばらくはご迷惑をおかけしますが、2022年春の工事完了をお待ちください。
ここ数年、各地でコーヒーフェスティバルが催されるようになりました。いろんなお店が出店し、個性の違う味わいを一度に楽しめるイベントです。
仙台でも2016年より年に数回開催されています。
オーナーの櫻井英次さんも、出店者として仙台のコーヒーフェスに参加しているひとりです。
仙台でのチャレンジショップを経て、縁のある松島でこちらのお店をオープンしました。店名の"BLUE BAY"とは、もちろん松島湾を意味しています。
こちらのお店では、コーヒーはテイクアウトのみ。
入り口の内側はすぐに、コーヒー豆と各種器具が並ぶカウンターになっていて、座席はありません。
じつは櫻井さんはコーヒーが苦手だったそうですが、あるとき出会った1杯のおいしさに感銘を受けて、こちらの道に進むことになったとのこと。
そのときの1杯に使用されていた、エチオピア産の豆をメインに、こちらではコーヒーを提供しています。
特定の生産者の手になる、単一種の上質なコーヒー豆を使用して、個性を生かす浅めの焙煎をほどこしてていねいに淹れる。コーヒー好きのひとたちに近年、支持されているスタイルです。
いっしょに切磋琢磨しているコーヒー仲間に焙煎を依頼しているという、エチオピアのコーヒーを淹れてもらいました。
豆の量やお湯の温度、抽出速度にも細心の注意を払いながらのハンドドリップです。
軽い飲み心地、すっきりと澄んだ味わいなのですが、まろやかなコクも感じられます。
みずみずしい果実のような酸味が、飲み下したあとに甘みとなって消えていきます。
この日はほかに、ホンジュラス産とブラジル産のコーヒー豆も用意されていました。好みに合わせて選んでいただけます。
自分が感動したおいしいコーヒーを、ほかの方々にも飲んでもらうのが楽しい、と櫻井さん。
暑い季節には、オリジナルのコーヒートニック(670円)も用意されています。
さきほどドリップしていただいたものよりも深く煎ったエチオピアの豆で淹れて、オレンジをディップしたコーヒーを、トニックウォーターと合わせた冷たいドリンクです。
まずはストローでコーヒーだけを味わって、それからトニックウォーターと混ぜてお楽しみください。
【追記】
2019年11月、新しくブレンドコーヒーがラインアップに追加されました。
深煎りと浅煎り、2種類の銘柄(産地は内緒です)を使ったオリジナルのブレンドです。
口にするとまずビターな味わいが舌に触れて、それからフルーティな酸味と甘みが広がります。
エチオピアと同様にクリーンで、さまざまな方に好まれそうなバランスのいいテイストでした。
コーヒーフェスで櫻井さんの淹れる一杯のファンになった方が来店することも、おともだちを連れて松島までお越しになることも多いとか。
テイクアウトのみのお店ですので、松島探訪・散策のおともにどうぞ。
リンク
こちらのお店は、基本的に土日祝日のみの営業となります。
イレギュラーなお休みなどもありますので、営業予定はFacebookページでご確認ください。
コーヒーをたのしみながらまち歩き!
(のんだあとはゴミ箱に、ね)