パレス松洲は、松島観光のメインエリアから見て北西にあります。住所は「松島町高城」。
今回ご紹介するのは、同じ高城地区にあるお菓子屋さん、御菓子処 勝新堂さんです。
取材先にお伺いするためにパレス松洲を出ると、お客さまをお迎えにあがるマイクロバスが出発するところに行きあわせました。
パレス松洲の送迎バスには、28名さままでお乗りいただけます。
10名さま以上でのご利用でしたら、宮城県内への送迎を無料で承っていますので、ご予約の際にお申し付けください。
松島町内には、JRの駅が3つあります。東北本線の松島駅と、仙石線の松島海岸駅・高城町駅。
このうち松島駅と高城町駅には、2015年5月に運行を開始した仙石東北ラインも停まります。
高城地区にあるのが写真の高城町駅。徒歩だとパレス松洲から15分弱です。
電車でお越しのお客さまは、それぞれの駅まで車でお迎えにあがります。駅に到着されましたらパレス松洲まで、番号022-354-2106にお電話ください。
駅前の通りを東に向かって、突き当りを右へ曲がると、ゆったりした歩道をそなえた商店街に出ます。
高城地区の市街地です。以前お伺いしただがしや こどもきちもこちらの方面になります。
高城町駅からは、計500メートルくらいでしょうか。商店街を北に向かって歩いていくと、道の右側に勝新堂を見つけました。
高城は、仙台城下と石巻を結ぶ石巻街道の宿場町でした。江戸時代には、磯崎地区でつくられた塩や海路で運ばれた海産物がここに集約され、伊達藩各地に届けられました。
高城地区の町並みには、当時をしのばせる独特の瀟洒な雰囲気があります。
勝新堂はこの場所で、明治37年に創業。現店長の鈴木洋信さんで4代目を数える老舗です。
歴史のある街には、歴史のあるお店があります。
お店に入ると、正面のショーケースには洋菓子が並んでいます。
もともとは和菓子屋さんですが、鈴木さんのおじいさんの代より洋菓子も提供するようになったそう。
メインのお客さまは、近隣にお住まいの方々です。だからこそ手を抜けない、と鈴木さん。
お話を伺っているあいだにも、地域の施設から注文のお電話が入ってきました。茶事や法事でも多くの引き合いがあり、好評だとか。
お菓子は鈴木さんがおひとりで手作りしています。お菓子の種類ごとに作り分けるあんこには北海道産の上質な小豆を使用し、とりわけこだわって作っているとのお話でした。
店に入って向かって右側のショーケースには、主に和菓子がおさめられています。
35年の歴史を持ち、松島プレミアムにも選ばれているお菓子「まつしま」も、こちらに置かれていました。
商品
まつしま(税別160円)
バター生地にくるまれた餡に、松島のさざ波を表現した2層のクリームチーズが挟まれています。
しっとりとしたこしあんの甘みにチーズのこくとわずかな塩味がニュアンスを加え、独特の味わいが生み出されています。
観瀾亭のお茶菓子として召し上がった観光客の方が、買いに来られることも多いとか。
一茶(税別100円)
ちょっときんつばに似ていますが、それよりもしっかりした歯ごたえの皮のなかには、ぎっしりとごまあんが詰まっています。
ほのかに緑色を帯びた色合いは、お茶のおともにぴったりです。
時間が経つと歯触りが失われるので、お電話等で直接注文いただいたほうがいい、とのことでした。
上生菓子
和菓子屋さんの技術力があらわれる生菓子。季節に合わせて、さまざまなものが登場します。
取材時は春でしたので、写真のようにあやめを表現したものなどが置かれていました。
生菓子はおみやげには向きませんが、ご購入いただいたものを松島の情景を眺めながらパレス松洲の客室でお楽しみいただくのも、ちょっと乙かと思います。
ここに挙げたのは、ほんの一部です。このほかにも、おみやげにうってつけの焼き菓子や、さまざまな洋菓子が取り揃えられています。
また、季節限定のお菓子も。これからのシーズンは、水菓子も店頭に登場します。
お菓子はその場を華やかにし、催しごとをよりよくするもの。だから、がっかりさせないものを作らないといけない、という鈴木さんのことばが印象に残りました。
松島ならではの甘いものをおみやげにお考えでしたら、お立ち寄りをご検討ください。
ご連絡先
まちのお菓子屋さんだけど、ユニークなお菓子がたくさん。
おみやげにもよろこばれるよ!