松島博物館 企画展「おくのほそ道と松島 2019」

松島は歌枕として、平安時代より日本の文芸において大事な土地でした。
松島について著された数ある作品のなかでも、もっとも知られているのは松尾芭蕉の「おくのほそ道」かと思います。

松島の月をこころに思い描きながら芭蕉が江戸を発ったのが、元禄2年(1689年)の春。今年・令和元年は330周年にあたります。
これを記念して、松島博物館では令和2年2月末まで、企画展「おくのほそ道と松島 2019」が開催されています。


観瀾亭

松島博物館は、観瀾亭のとなりに並んで立っている、コンパクトな博物館です。

観瀾亭(かんらんてい)

観瀾亭は古来「月見崎」と呼ばれた場所にあります。松島湾に突き出したちいさな丘で、ふもとから観瀾亭を仰ぐと、写真のように見えます。
取材日は2019年の松島紅葉ライトアップ終了直後でしたので、紅葉が見られました。

観瀾亭は島々の眺望と茶菓を楽しみながら、観光のあいまにひと休みしていただけるスポットですが、もともとは仙台藩主・伊達家の月見御殿として用いられた、400年の歴史を持つ建造物です。
博物館が設けられるのにぴったりの場所ですね。

写真は表側北から撮った松島博物館の外観ですが、正門からは入れません。観瀾亭の、海に面した縁側の軒先をぐるっと回って入館します(観瀾亭の拝観券で入館いただけます。拝観料は200円です)。

松島博物館 外観

企画展「おくのほそ道と松島 2019」エリア

松島博物館は今年・2019年の夏に改装が行われました。
昭和30年より毎年11月に、松島では瑞巌寺で松尾芭蕉祭が行われ、併せて全国俳句大会が開催されます。改装終了後から、この行事に合わせて、今回の企画展の準備が行われてきました。

入り口をくぐると、企画展エリアです。数々のパネルで「おくのほそ道」の行程と、松島における芭蕉の足跡が解説されています。

松島での全国俳句大会は、令和元年11月10日に第65回が開催されました。開催記念として、第1回および第10回開催時の入選作の短冊でつくった屏風が展示されています。
この2回は、俳句に興味をお持ちの方ならみなさまご存知の著名な俳人が選者を務めた大会で、屏風には選者の献句も見られます。実物でご確認を。

写真右は、このたび初公開となった松島町所蔵の「仙台城大広間障壁画鳳凰図」(レプリカ)です。

全国俳句大会の屏風と「仙台城大広間障壁画鳳凰図」

常設展示

企画展エリアの奥は常設展示です。
ガラス張りの床の下に設置された、松島の大きなジオラマをご覧いただくことができます。

正面の大きな絵図は、江戸時代の「仙台領内絵図」。宮城県にご縁のある方は、ご存知の地名がどのように記載されているのか、探してみるのも楽しいかと思います。
写真左、壁のパネルは江戸時代後期の絵師・谷文晁の筆になる「松島真景図」です。


こぢんまりとした博物館ですが、観瀾亭にお越しの際に、併せてお寄りください。
企画展「おくのほそ道と松島 2019」は、令和2年2月末まで開催予定です。

月見崎の丘は無償でお立ち寄りいただけます。春の桜や秋の紅葉など、折々に風情を味わえる場所です。
「どんぐりころころ」の歌碑をはじめとして、句碑もいくつかご覧いただけます。

お茶とおかしでひとやすみ。のあとに、立ち寄ってみて!

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