令和3年(2021年)秋~4年(2022年)のシーズンの営業情報は、こちらをご覧ください。
松島の味覚といえば、まず挙がるのが牡蠣でしょう。アナゴと並ぶ、松島の名産品です。
松島の牡蠣養殖の歴史は古く、その起源は1600年代にさかのぼると伝えられています。
松島で生産されるマガキの旬は、10月ごろから春先まで。
牡蠣を味わうことを楽しみに松島を訪れる方々のために、いまは季節を問わず牡蠣を提供するお店もありますが、今回は旬のあいだだけ営業をおこなっているふたつの牡蠣スポットを訪問しました。
令和元年10月6日に日本列島を襲った台風19号は、松島の牡蠣養殖場へも被害を与えました。
それでもこれからご紹介するスポットは、観光客のみなさまの期待にこたえるべく、今季も営業しています。
旬味 かきの里
すこし前にお伺いした、磯崎漁業組合が運営するかき小屋です。漁業組合の施設は磯島大橋を渡った先の磯島にありますが、かきの里は橋を渡る前、たもとに向かって右に折れたあたりにあります。
パレス松洲からは徒歩で15分ほど。
入店すると、テーブルの上には炭火が熾されたロースターが設置されています。
こちらでは焼き牡蠣を提供しています。炭火で焼くと、牡蠣の身が縮まないとのお話でした。
12粒で2,000円の殻付き牡蠣は、もちろん磯崎エリアで生産されたものです。
網の上でじっくり焼かれた牡蠣はそのままでもおいしく召し上がれますが、しょうゆやレモン汁も用意されていますので、お好みでどうぞ。
牡蠣と並び称される松島の名物、アナゴ(380円)はホイル焼きでいただきます。
しょうゆを垂らして食べてみました。油ののったアナゴは濃厚な味わいです。
ホタテ(500円)も用意されています。こちらは磯崎では生産していないので、他地域のもの。
今年は北海道産を提供しているそうです。甘くて、たべごたえのあるホタテでした。
ほかにかき飯(600円、要予約)もあります。
「かきの里」は例年、年末年始を除いて2月末まで無休で営業していますが、2019年から2020年にかけてのシーズンについては、土日祝日のみ営業することとなりました。
営業日程変更の理由は、台風19号による被害にあります。猛烈な風雨で、多くのかき棚が海中に落下してしまったのです。
台風に耐えたかき棚もありました。橋の向こう、磯島の養殖場では、被害をまぬがれた牡蠣がいまも成育中です。
開催が危ぶまれた第13回「松島大漁かきまつり in 磯島」も、検討の結果、実施されることとなりました。
なお20名以上の団体の場合は、平日でも利用できるとのことでした。この場合は予約が必要となりますので、お申込みは磯崎漁業組合までお電話で。かき飯の予約もこちらです。
松島観光協会 かき小屋
せっかく名産地に来たからには、こころゆくまでたっぷりと牡蠣を食べたい! とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そのような向きには、こちらがうってつけ。松島観光協会直営のかき小屋は、牡蠣を食べ放題で提供しています。
パレス松洲からは徒歩で10分少々です。
中央に鉄板がつくりつけられた、大きなテーブルを囲みます。どっさり投入された殻牡蠣にふたが載せられ、焼き上がりを待ちます。
ふたを外すと、湯気と牡蠣の香りが広がります。
この瞬間を写真に、と思うのはみなさん同じのようで、相席の方のカメラが映り込んでしまいました。
軍手をはめて、自分の手で殻をはずして、いただきます。蒸し焼きで味わいが凝縮された牡蠣は、なにもつけなくてもおいしくいただけます。
観光協会はもちろん牡蠣を生産しているわけではありませんが、提供している牡蠣はすべて松島湾でとれたものです。
この日いただいたものは、東松島市産とのことでした。
今シーズンの営業は、2020年3月8日(日)までを予定しています(12月29日~1月6日はお休み)。
利用方法等の詳細はこちらをご確認ください。
Aコース(かき飯・かき汁つき)のご予約は専用番号までお電話で(9:00~16:00。なお、Bコースは当日店頭受付のみになります)。
小ぶりながら濃厚なうまみで全国に知られる松島の牡蠣は、宮城県を代表する食材です。
今回紹介した2つのスポットは、そのおいしさをそのまま楽しむための食べ方で、牡蠣を提供しています。
これに対してこの季節、パレス松洲でお客さまにご好評をいただいている牡蠣鍋は、味噌仕立てでその味わいを引き出した「料理」です。
ご来館いただき、ぜひご賞味ください。
今年もおいしいから、食べにきて!
(でも、パレス松洲のばんごはんはおなかにはいるように気をつけてね)